大学費用がない!大学学費を捻出する3つの方法を知り教育費貧乏を回避しよう

「大学費用がない!」子育て世代の親が頭を悩ますのが、子どもの教育費。
あなたもこれからかかる教育費を計算して、頭を抱えていませんか?
今や二人に一人の大学生は大学に通いながら奨学金を受け取っています。
これだけ多くの家庭で、実際問題家計から大学費用を捻出できずに、やむなく子供にローンを背負わせて、大学進学を決断しているということ。
でも、奨学金をもらえれば、大学に進めるからという理由で、安易に手を出すものではありません。
時間をかけて、早い時期から子供の大学費用を作り、奨学金に手を出さなくて済むように、今回は、大学費用を確実に貯める賢い貯金方法についてお話します。
参考:教育費貧乏な家庭の末路とは?子供に教育費をかけすぎて家計を圧迫しないたった一つの方法
大学費用がない!と焦る前に知っておくべき大学学費
大学費用がない、と家計から子供の大学学費を捻出することが難しいと悩む原因は、計画性のなさでしょう。
子供が二人以上いる家庭で、特別年収が高くなくても、きちんと大学費用を親が用意できている家庭は、例外なくお金を早い時期から貯めています。
大学費用を貯める計画を立てるためには、まず大学に通うにはいくら必要なのかを知ることから始めましょう。
参考:大学学費どうやって払ってる?子供の大学費用が払えない!とならない4つの対策
大学の学費
大学に支払う学費には、入学金と授業料があります。
大学一年目、入学前に支払う入学金は、国公立大学の場合約30万円、私立大学では文系理系とも約30万円、そして私立の医歯系の学部では約100万円となります。(私立大学は学校により差があるので一概には言えません。)
そして、毎年支払う授業料は、国公立なら約53万円、私立文系では平均で約90万円、私立理系では約110万円、私立医歯系では約290万円となっています。
国公立と私立ではかなり学費に誤差があることを覚えておきましょう。
参考:子供2人育てるには世帯年収の理想は東京でいくら?年収400万円では足りないなら?
大学受験にかかるお金
大学にかかるお金には授業料と入学金以外にも、大学に入るために必要な受験にかかるお金もあります。
まず、センター試験は受験するのに12000円(受験科目が2教科以下の場合)、18000円(受験科目が3科目以上の場合)かかります。(成績通知を使う場合には800円がさらにかかります)
そして、国公立の受験料は、17000円、私立大学の受験料は一校当たり約35000円が平均。
さらに、受験校が自宅から離れた場所にある場合には、旅費と交通費も必要になります。
一般的には往復交通費で約3万円、一泊8000円というデータがあるので、たとえば国公立大学を一校、私立大学を2校、遠方の私立大学を2校受験したとすると、
- 出願費用(願書代)1000×4=4000円
- センター試験 18000円
- 国立大学二次試験 17000円×2(前期、後期分)=34000円
- 私立大学 35000×4=140000円
- 遠征費 8000×2+30000×2=76000円
これで合計で272000円かかることになります。
さらに受験のために通う塾の費用も年間で10~20万円程度、滑り止めに支払う入学金も30万円なども入れると、受験費用だけで70万円もかかるケースもあります・・。
見落としがちな受験費用についても、どのくらい用意すべきか覚えておきましょう。
参考:大学費用どうしてる?大学費用がないと焦らないための3つの貯金方法と奨学金の話
大学時代にかかる生活費
そして、大学費用には、子供にかかる生活費も考えておくべき。
自宅から大学に通える場合には、高校時代とさほど変わらない生活費がかかるので、一般的には[keikou]学費の他に月に6~8万円程度と思っておきましょう。
これが、自宅を出て一人暮らしをする場合、地域によりますが、下宿費用としては毎月10~12万円程度は生活費がかかるので、自宅生と比べると、さらに5~6万円はかかるのです。
受験費用、大学費用を抑えには、とにかく自宅から通える大学を受験し、自宅から通うこと。
下宿をするだけで、もう一回大学の学費を支払えるくらいお金がかかるので、もし家計が厳しいという場合には、子供と相談し、自宅から通える大学に進んでもらようにするしかないでしょう。
参考:子供一人育てるのにかかるお金はいくら?子育て費用の総額の実際と貯金の仕方
大学費用の貯蓄方法
では、大学費用を作るには、みんな他の家庭ではどのように工夫をしているのでしょうか。
具体的に貯めている家庭の実践している方法をご紹介します。
参考:子供一人育てるのに年収はいくら必要?子育てする理想年収を考えるためにやるべき2つのことは
財形貯蓄や定期預金
まず確実に貯める方法が、会社の財形貯蓄に加入する方法。
大学受験時までに、入学金、受験費用、大学の授業料を貯めておくのが理想なので、国公立に進むとしても、300万円は最低でも貯めておきたいところ。
たとえば今お子さんが0歳なら、18歳までの15年間で300万円貯めるとすると、毎月約17000円を貯めて行けば良いということになりますよね。
計画を立ててコツコツと目標に向けて貯めましょう。
参考:子供一人育てるのに年収はいくら必要?子育てする理想年収を考えるためにやるべき2つのことは
終身型の保険
終身型の保険を学資保険代わりに加入するのも良い方法。
一昔前は、学資保険に加入するのが一般的でしたが、今は利率が低くて、大して積み立てても増えないという問題があります。
そこで最近は終身型の生命保険で、保険料の支払い終了を子供にお金がかかる大学入学までに設定する、加入の仕方をする方が増えています。
もし、大学入学前までに満額積み立てておいて、大学入学時に貯金で賄えるのなら解約しないでそのまま運用し、老後資金などに充てるのがいいでしょう。
参考:貯金なしでも大学進学準備するには奨学金?大学に行かせるお金がないと気付いたときの3つの対策
手当を貯める
子供が産まれてから15歳まで、国から支給される児童手当がありますよね。
この児童手当を生活費に使わずに、子供の名義の口座に貯金していくのがおすすめ。
0歳から15歳まで全て貯めれば、約200万円貯まりますので、このお金を高校の学費に充てるか、大学費用に取っておくといいでしょう。(ただし、世帯年収が960万円を超える場合には毎月5000円しかもらえないので90万程度。)
参考:子育て費用と適正年収は500万?子供一人二人育てるのに年収はいくらあれば安心?
奨学金の落とし穴
毎月の学費にお金を回すのがやっとで、子供に一番お金がかかる大学費用のためのお金が貯まらないという家庭もけっこうあるのです。
時間が刻々と過ぎ、気付いた時にはもう間に合わないというケースも少なくないよう。
すると、そういう家庭の最後の手段として、奨学金や教育ローンを使うという選択肢になるのです。
成績が優秀で、一定条件をクリアすれば、無利息の奨学金や、返済義務のない給付型奨学金制度を利用することも出来ますが、大抵の場合、利息のある奨学金や教育ローンを使うことになるはず。
ローンであれば、親名義で一括で借りるものもありますが、奨学金の場合、貸付先は子供になり、実質親が返済をしても、子供に将来の借金を背負わせて社会人をスタートさせることになるのです。
低金利とはいえ、新社会人の頃から数百万、数十万の借金を背負わせるのは、酷なこと。
気付いた時から出来る限りお金について学び、しっかりと貯金を作っていきましょう。
参考:大学資金はいくら?4年間で必要な大学費用のお金の準備はいくら貯めるべき?
まとめ
一人当たりの子供にかかる教育費用は年々多くなっています。
大学費用が大きくなっている一方で、会社員の年収は下がっている今日、奨学金を使ってでも子供を大学に通わせるかどうかというのは子育て世代の親にとって悩ましい問題。
子供を産む前から、子育て費用について、正しい知識を身につけ早い時期から計画的に教育費を作っていきましょう。